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2008年08月02日

チャリティやるんだ(知って貰いたいから再投稿)

チャリティやるんだ(知って貰いたいから再投稿)

イエメンの海岸に一人の少年が流れ着きました
多くの死体とともに横たわるその少年はまだ生きていました

MSF(国境なき医師団)のキャンプに収容された少年は
意識を取り戻すと体を丸めたまま(彼の体は硬直し足を伸ばすことすら出来ないのです)
何が起きたのか、話し始めました

100人か150人はいたと思う、みんな逃げてきたんだ 戦闘が始まって逃げなければみんな殺されていたよ
僕も父さんもずーと何も食べていなかった
ボサソの港に着いたとき、僕はすごくお腹が空いてたので父さんに食べ物を買ってって頼んだんだ
父さんはダメだって言った このお金はイエメンに渡る船に乗るためにとっておかなきゃいけないんだって

小さな船だった、多分20~30人も乗ればいっぱいだと思った
船の前にみんな並んで待った
男達がお金出せって言って 父さんもお金を払ったんだ
イエメンに着いたときの為に隠してたお金も全部取られた

狭い船内に100人以上の人が折り重なるように乗せられたんだ
もうギュウギュウで動けないのに 男達は僕達を蹴飛ばし
さらに詰めさせた
倉庫に入れられた人達は最初に入った人達の上に重ねるようにして押し込められてたよ

最初みんなは「水をくれ」って男達に頼んだんだ でも男達は声を出す人を棒や銃で殴りつけた
僕より少し前にいたおばさんが「自分はいいから子供に一口だけでも水をください、でないとこの子は死んでしまう」って必死に頼んでたんだ
男達はおばさんを酷く殴ったけど おばさんが頼み続けるのでさらに殴って
おばさんは血を流してぐったりとなってしまった
その後で おばさんの隣にいた人が押し出すようにしておばさんを海に落としたよ
男達の一人が何かちいさな塊を海に捨ててたけど
あれは多分 おばさんの子供だったんだと思う

船はすごい悪臭がした
みんな身動きできないから おしっこも、うんこもそのままするしかないんだ
男達は臭いに怒って また僕達を殴ったよ

三日目の夜
男達がみんなを海に突き落とし始めたんだ
みんなずーと体を丸めてたから ろくに立つこともできないのに
父さんと、何人かの大人が 男達に「イエメンまで乗せてってくれ」って言ったんだ
男達は「海岸の警備兵に見つかったら みんな殺される 海岸までは泳いでいけ」
そう言ってみんなを突き落としていったよ

倉庫の方に行った男が「ダメだ、やっぱり全員死んでる」って言ってた

海に落ちてからは 必死に手を動かした
足は固まったまま動かなかったんだ

夜の海は海岸がどっちかどころか 海の中に沈むとどっちが上か下かも分からなかったよ
気づいたら海岸にいたんだ
父さんを探そうとしたけど もう動けなかった
誰かを探してるような声が聞こえたような気がしたけど
父さんの声じゃなかった

うん・・・
本当に酷かった
辛かったよ

でもソマリアにいたら 飢え死にするか 殴り殺されるか 戦争で殺されるかしかないんだ
僕達に他の道なんてないんだよ

http://www.msf.or.jp/2008/01/17/5978/msf_47.php

Posted by aoirosavan at 21:50│Comments(0)
 
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